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~マイケルジャクソンを想いつつ~ 前篇
紅葉の候、松婆11月のクロ学ブログです。
その昔,いえいえ,ファンのかたにとっては「その昔」という実感は殆どなく,失礼な表現
かと思いますが,有名なダンサーでありミュージシャンでもあったマイケルジャクソンが50歳で急死してから早8年になります。
松婆はファンというファンではありませんでしたが,優れたダンサー,ひと時代を創った
ミュージシャンであることくらいは知っています。
その様々なスキャンダル話や,死の真相については,甚だ知識が追い付かないところではありますが,彼が過去のエンターテイナーのダンスやショースタイルに関して,ものすごく
研究熱心であったことは知っています。
彼のショースタイルや振り付けは,皆さんご存知のように,現在のダンス好きの若者たちのバイブル,源流みたいなものになっています。ストリート系ダンスの生みの親的存在です。
彼は,1920年代あたりからの映画やショーの録画などを,とにかく熱心に見る一方,普段の街の風景からダンスのヒントを得ることも,ままあったそうです。
他人にうかがい知ることの及ばない多くの努力と,尽きない好奇心の追求と,諦めない探求心が,あの一世を風靡(ふうび)した,ムーンウォークやゼロ・グラヴィティといった,マイケルスタイルの振りを創りあげていったのでしょう。
つづく
前回の続きです。
今では日本でもすっかり行事化されている感のある10月31日のハロウィン,これも収穫祭と言えます。秋の収穫を祝い,悪霊(この悪霊も,実際に霊の世界の悪霊なのか,作物を食い荒らすケモノ達なのか,といったところです)を追い払う行事ごとです。
日本のお盆のように,亡くなった人の魂がこの世に帰ってくる日とも言われています。
昔々,アイルランドのジャックという酔っぱらいの悪人が死にました。悪人なので天国から締め出されました。
ところが,余程性格が悪かったのか,悪魔にも忌み嫌われ,地獄からも追放されてしまいました。松婆も気を付けたいと思います(笑) どこにも引き取ってもらえない彼は,永遠に世界中をさまようことになり,このとき暗い足元を照らすためにカブをくりぬいてランタン(ちょうちん)をつくったそうです。この話がアメリカに伝わると,カブがカボチャに変わりました。これが「jack – o ‘ – lanternジャカランタン」と呼ばれるランタンの由来です。
この日は亡くなった人がこの世に帰ってくる日でもあり,悪霊・死霊に連れていかれないよう,人間も悪霊まがいの姿に変装します。「あたしゃ,あんたがたと同じじゃ」のアピールです。子どもたちは仮装もやりますが,収穫物のおこぼれをもらうために町中を練り歩きます。1軒1軒ノックしては,「Trick or treat !トゥリックオアトゥリート」(食べ物くれないといたずらするぞ!)
と言い,お菓子などを頂きます。祭り用の食べ物を子どもに配っていた中世の農民の風習のなごりだそうです。 家に来られた住民は「Happy Holloween!」や「Treat!」などと言っておもてなしをします。
世界には様々な季節の行事ごとがあります。こういったことを機に応じて,子どもたちに
伝えていくことは大切です。おはぎにしても,なぜおはぎを食べるのか,漢字の書き方,
ぼた餅(牡丹餅)とのちがい,秋分がどんな日なのか,人は何をするのかなどなど,理科の知識や社会の知識がふんだんに詰まっています。こういった身近な自然現象なり,社会のことを少しずつ伝えていくことで,教養豊かな,又ものごとに関心を持てるこどもに育ちます。
問題集を解くこと以上に大切なことです。旧暦十五夜は満月には2日早い日付ではありますが,上新粉(じょうしんこ)使ったお団子を子どもたちと一緒に作って,ファミリー収穫祭をされては如何でしょう? ちなみに,子どもは泥んこ遊びが好きです。従って団子作りもなかなかエキサイトすること断言いたします(笑)耳たぶくらいの柔らかさの,ぷにゅぷにゅしたお団子を皆さんで召し上がれ!
~行事を伝えていくこと,名月とハロウィン~ 前篇
こんにちは、松婆です。
少ししのぎやすくなってきました。食欲がわいてきますね。
甘いものが頂きたい秋になりましたね。先日,ご皇室の慶事ごとがテレビで放映されて
おりまして,野次馬根性しか持ち合わせていない松婆は,当然拝見しました。
秋篠宮家のご長女眞子様の婚約発表会見で,皆さんもご存知かと思います。
眞子様がお相手を「太陽のようなかた」と言えば,お相手は眞子様のことを「月のような
かた」と言う。私は一瞬,平安時代の御所にでも侵入したような,そんな気分になりました。
今どきの若いかたでも,そんな感性をお持ちのかたがおられることにビックリ仰天。
月・・・そうなんです!秋は名月の季節でもあり,作物の収穫期でもあります。
なんでも,今年の中秋の名月は,10月4日だそうで,9月のお彼岸もあいまって,スーパーでは既におはぎ商戦が展開されています。旧暦の8月15日夜の月を中秋の名月と呼びますが,現代の暦では,今年の中秋は10月4日だそうです。
月の形やら公転軌道やら,地球自身の動きなどから,毎年中秋の名月の日は変わります。
収穫を喜び,神への感謝の思いを伝える行事が,古代から今なお続いていることは,スーパーの営業戦略となっていようが,よいことと思います。実際,昔とて,スーパーまがいのことはガンガンやっていたと文献にも残っています。
たとえば,作物の収穫時期に合わせて,旧暦8月15日(十五夜の月)をいも名月,旧暦9月13(十三夜の月)を栗名月や豆名月と呼んでいて,名月の時期が2つあることから,両方の月を同じ場所で見ないと縁起が悪いよ~と,特に関東方面では言われており,江戸期には,「月見は吉原(江戸時代の遊郭)で!今年こそ片月見はやめよう!」なる広告が出回っていたとか(笑い) 「お金がどんどん飛んでいく,トホホ・・・」といった,お金持ちの旦那衆の川柳なども残っているようです。商魂たくましいのは古今東西変わりませんね。
お月見には,収穫物の最たるものであるお米に由来して,米を原料とする上新粉や白玉粉などを使って団子を作りお供えします。横に置くススキは,これも米の稲穂に似ているので供えますが,ススキにはトゲのように他を寄せ付けない体のしくみがあるため魔除けとも言われています。地域によっては,いもの収穫に感謝するため,いもを供えるところもあります。
面白いことに,これらのお供え物は,子どもたちは勝手に食べてもよいということになっています。何かハロウィンに似た感じですね。ネット時代ではない,通信的にはまことに
非グローバルな時代に出来た風習が似ているとは,人間そのものの感性に乾杯したくなりますね。 尚,後半の月見である十三夜は,今年は11月1日です。甘味処の商店などセールをするかもしれません。
つづく