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ぴしっと背筋伸ばしてね。あらかじめ想定できる質問については、しっかり言うことを決めて、ちゃんと伝えられるように練習しようね。
「志望動機はなんですか?」
「はいっ、私が貴校を志望したのは・・・」
「おおっ、すごい。ハキハキ言えるようになったね。じゃあ、ちょっと今日は想定外の質問が来た時の練習もしてみようか、最近、うれしかったこと、何かありましたか?」
「はいっ!・・・えーっと・・・えーっと」
質問の答えが思い浮かばないと、ひざに乗せていた両手をモゾモゾとせわしなく動かしてしまう。
「あれ、どうかしましたか?手の中に何か持ってるの?」
はっと気付いて、慌てて指先をまっすぐ伸ばす。
「もう一回ききますよ。最近、うれしかったことは?」
「えーっと、はい、えーっと・・・」
また無意識に手が動き出す。
「うーん。どうしたのかな?あっ、ひょっとして手の中にハムスターでも飼ってるんですか?」
「いえっ!ハムスターは、飼っていません!」
「じゃ、もう一回。うれしかったことは」
えーっと、モゾモゾ・・・
「やっぱなんか手に持ってるの?ハムスター、飼ってる?」
「いえっ!ハムスターは、飼っていません!」
「じゃあ、次の質問。尊敬する人とその理由をおしえてください」
「ええー?えーっと、尊敬する人は・・・えーっと」・・・モゾモゾ
「絶対、ハムスターおるやろ?!」
「いえっ!ハムスターは、飼っていません!」
以下続く
ハムスターを飼っていないということだけは、とてもよく伝わりました。
12月の模試は今年一番の難しい内容になっていました。
どの科目にも数問ずつ、「実際のテストでここまで捻った問題出るのかな?」と思うような問題が見受けられました。
そして県全体の平均点もまれにみる低得点。
そのせいか、うちの塾でも前回の模試より点数が下がっていたのに、偏差値は上がっているという人がたくさんいました。
とはいえ、まだまだ今の時点で志望校の合格ラインである80%に到達している人はそう多くはありません。そして、それを超えるために、冬期講習もあるし、期間もまだ2か月半ほど残されていますから、落胆する暇があったら、日々の勉強に打ち込んでください。
そんな今回の模試ですが、難しいのは仕方がないとして、この結果をいったい今後の勉強に、どう活かせばいいのでしょうか?
そのカギは「基礎」にあります。
じっさいの入試本番の日にも全く同じことが言えるのですが、「問題が難しければ難しいほど、基礎をいつもどおり正確に得点できた人が有利」という法則があるのをご存知でしょうか?
今回の模試、難しくて見たことも無いような問題が多いからと言う理由で、途中で「なにこの問題?意味解らん!」と、半ばヤケを起こしたり動揺したりしながら問題を解いた人は、本来の力だったら取れるはずの問題も落としてしまい、偏差値も下がってしまっていたのではないかと思います。ところが、淡々といつも通りに解いて、いつも出来ているところだけをミスなく確実に取れていたという人は、点数は低くとも偏差値は上がっていますよね。
これが意味していることは「結局は動揺した人が不利」と言うことです。
基本的な易しい問題を見つけ出し、それをせいいっぱい解けば、それなりに成果は出ます。それを、「こんなの解けるわけない」とあきらめの気持ちで取り組めば、取れるはずの点数も落とすから、勝負では負けてしまうのです。
勉強は気持ちの問題が8割です。すっきりした気持ちで勉強すること。素直な気持ちで取り組むこと。基礎を大事にし最後まであきらめないこと。など、言い古された言葉通りの当たり前の姿勢を崩さずに試験を受ける人が結局は最後に勝ち残るものではないでしょうか?