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 ~親父様へのエール~ 前篇

   こんにちは。松婆です。  

 

みなさん、こんにちは。暑い夏でしたね。昔は「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が、

現実に成り立つ表現として存在していましたが、今はどうもピンと来ませんね。

経験上、夏の彼岸の頃(新暦のお盆時期)夜になると、窓を開けていれば、家の窓から窓へ

冷気を含んだ風が吹き抜けていたものです。勿論熱中症など存在していませんでした。

 

松婆は中央区育ちなので、彼岸の涼しさが田舎だけではないことの生き証人です。都会も田舎も、お彼岸が季節の区切りとして立派に存在していました。

 

松婆の家には、背格好は小さいが、えらく頑固で気難しい祖父がおりまして、暑い夏には、仕事から帰ってくるころ、冷えた麦茶と冷たく冷やしたおしぼりを家の者が準備して、ややドキドキしながら待ち構えていたものです。余程扱いの厄介な爺さんだったようで、出迎え係は幼き松婆でした(笑)いくら頑固で気難しくても、子どもに当たることはありませんでしたから。祖父は玄関の間(ま)で、実に美味しそうにごくごくと飲み干しておりました。懐かしい思い出です。祖父は醤油会社の杜氏で、家でも醤油を作っていましたから、親類含め家族全員が、祖父の甘めでマイルドな醤油を食していました。作る醤油は天下一品と思えるものでしたが、人間的には何とも頑固で付き合い難い人でした。社長でもないのに、威張っている困った爺さんだと思っていました。しかし、家族は皆、この爺さんを慕っていました。


 

今回は「親父」のお話です。

最近驚愕した話を、先ずもってお話したいと思います。十数年前には誰も考えもつかなったことですが、昨今の大学では「保護者会」が実施されているとのことです。

福岡を代表する大学でも行われているとの情報も得ました。東京の、とある大学では、お母さんが保護者会だけに満足せず、個人面談を要望され、そこで話された内容というのが、「息子は大学のことを何も話しません。レポートが出されているということですが、何枚位書けばよいのですか?また、その出来栄えは成績評価に結びつきますか?とにかく、ちゃんとやっているか心配で・・・」との弁。個人面談には他にも数名参加されたそうです。松婆はそれを聞いて、うなだれてしまいました。大学生と言えば、すね毛ぼうぼう生えている(笑)立派な大人です。彼らは選挙権も持っています。


 

この現実を、良しとするか否かは、聞いた人次第です。受け取り方は様々ありますから。しかし、この小さなこと(松婆にとっては2017トピックTOP3」に入ること間違いありません!)の裏を見ると、実は、父親不在の子育てという問題が起きていることを直視せざるを得なくなるのです。同時に父親の母性化問題も存在します。

つづく







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~なぜ勉強するのか? そもそも学校の勉強って役に立つの???~

 

 

こんにちは、松婆です。

 

8月のブログは、「そもそも勉強って役に立つの?」という、生徒さんから年23回は受ける質問のテーマにしてみたいと思います。

 

 

私はこの質問に対して、「いいえ、学習内容そのものが役に立つことはあまりありません」とはっきりお答えしています(笑)それを聞いたこどもたちの、鳩が豆鉄砲を食ったような顔を見るのが好きです。 さて、子どもたちは、常々、この疑問の明確な答えを探しているようなのですが、答える側は「それはだなあ、△〇×※★~・・・・・」とまあ残念な結果になるのがオチです。

 

 

が、このような仕事をさせて頂いている以上、何らかの見解は出さなくてはなりません。

 

そういったときは、以下のようなことを引き合いに出して、敵をやっつけるようにしています。

 

 

確かに、方程式が解けなくてもスーパーで買い物はできるし、ゲームもできるし、大きな問題はないのかもしれない。でも、例えば、あなたが将来カレー屋を開店させたとして、腕によりをかけて作った自慢のカレーのメニューに、「おいしいよ!」とか「辛いぞ!」なんて書いても、あなたが伝えたいそのカレーのうまさは恐らく伝わりません。


 

 

「厳選した20数種類に及ぶスパイスを調合して、3日間熟成させた、こってりなのに、後味のすっきり感が You never forget!!!  地元博多の博多和牛自身のうまみも堪能してください。 店主」とでも書けば、「なんだ!なんだ!うまそうじゃないか!」と興味を引く客は多数・・・

 

学校でたくさんの「ことば」を学びます。知識があればあるほど、独創的で人の心を引く表現ができる可能性は高いと感じられませんか?

 

 

デザインに興味がある人が、食器製造の会社に入りました。器は殆ど「量」を計って作成するという過程があると聞きました。作成にあたっては、どんな人向けで何を入れる器で・・・など考えます。コップなら曲線の場合もあります。思いついたコップのデザインをイメージし、「いい感じだな、では、このコップの容量はいかほどか?」となったとき、その体積を計るときに使われるのが、積分という高校数学の計算方法です。

 
 

一人で窯や工房をもっている個人の作家であれば量産する必要はありませんが、量産して販売するなら、そのコップの体積は同じにしなければなりません。製造過程において、正確に寸法を測ることは非常に重要なことです。

 

 

昔の生徒さんが、ある大手アルミサッシの会社に入社しました。彼女は営業ではありませんでしたが、入社後、「我が社の取り扱い商品の材料は金属です。そこで、皆さんには元素記号を100ばかり覚えてもらいます。また、特に重要な元素や材料に関しては、その特性についても暗記してもらいます。社の製品を深く理解して仕事に励んでもらいたい」と、初期研修で言われ、「なんで今頃???私文系なのに・・・」と死にもの狂いで覚えた子がいました。

 

 

 

アルバイトでお弁当屋さんに入ったとしましょう。勤務する日までに、メニューと金額を暗記しておけば、あなたは楽しく、そして充実した仕事ができます。暗記が強制ではなくても、覚えていれば、あなたへの周囲の評価は高まります。

 

 

学習において、さまざまなことを覚え、身につけておくことは、絶対自分を裏切りません。

 

加えて、学習のもう一つの大事な大事な側面は、「諦めない性質、コツコツと努力することをいとわない性質、本当は楽しみを優先させたいのに、それを我慢することで、自分をコントロールできる性質」など、人として生きていくうえで非常に大事な性質を身につけていくことができることです。昔、文科省が「生きる力」という言葉を打ち出しましたが、まさに「生きる力」を作っていくのが勉強です。わからなければ聞かなきゃいけない、どうしたって人とコミュニケーションも取る機会が生まれる。 日々の中では大きなことでありませんが、薄皮一枚一枚積み重ねていくようなものでしょうが、大変大変重要な積み重ねです。

 

テストの結果が云々など、言ってられないくらいの重要な積み重ねです。

 

どうか上手にこどもたちに、これらのことをお伝え頂ければと、願いますm( . . )m

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 子どもは天からの預かりもの・・・思春期とは?

 

こんにちは。まつ婆です。今日は最近仕入れた情報をお伝えしたいと思います。

日進月歩で発達している科学ですが、子どもの思春期に関する研究について少々お話したいと思います。 

 

・親側→「ちょっとしたことで急にキレる。 何も言ってないのに突然不機嫌になり、部屋に引きこもってしまう。どうしていいんだかさっぱりプンプン」

 

・子ども側→「急に体が熱くなり、自分では不快感を止められない。体全体に力が入り、思ったことを全部口に出してしまう。自分でもイヤなんだよ~」

 

思春期の若者30人にMRI検査をしたところ、脳の真ん中あたりにある、偏桃体という怒りや悲しみといった負の感情に敏感な部分の反応が大人より強いことがわかったそうです。

怒りを表す顔への反応も子どものほうが強く、大人が見て普通と思える顔でも、子どもには感じの悪い顔に見えるそうです。怒りや不安な表情に非常に敏感だそうです。



体の発達と共に、男性ホルモン・女性ホルモンといった分泌物が多くなり、それが脳にまで運ばれることも分かったそうです。脳の偏桃体ではその刺激を受けて神経細胞が増え、なおさら反応が強くなり、感情を爆発させるということだそうです。

 

性ホルモンは記憶力を増大させるという大事な働きをもつ分泌物なのですが、不幸なことに偏桃体のすぐ近くには、記憶をつかさどる働きの海馬があります。この海馬に怒り・悲しみ・不安といったネガティヴ感情がどんどん蓄積されていくといった有様だそうです。

だから、大人以上に若者は負の感情を忘れない・・・思い出してはキレる・・・

 

また、脳の中で感情を抑制し、想像力を生む前頭前野という部分は、脳の中でも最も発達が遅く、16歳~25歳くらいの個人差でその発達開始がみられるというものでした。さらに、危機意識に関係ある部分の発達も遅いと来ています。これは、若者はリスキーなものを好むということに言い換えられます。

 

しかし、感情の起伏が大きく、リスキーなものへの好奇心、冷静に物事を判断する力に欠けるといった思春期の性質が全て悪いかと言えば、全くそうではありません。この時期に目覚めるチャレンジ精神、反骨精神、あえてブレーキを効かせない性質は、実は人類の進化の過程において必要なものでした。反抗することで免疫力がつき、挫折からの回復力も生まれるとも言われています。逆に、ネアンデルタール人は思春期が無かった為に滅んでしまったという説もあります。

 

このような若者の脳の特徴に、追い打ちをかけるように、現代の若者は、日々の忙しさ・情報過多な社会・核家族体制による人間関係の希薄さと広がりの無さといった負の要素に包まれています。

 

一方、アフリカのマサイ族の村には、14歳から20歳の若い男子はいないそうです。少年たちはその年頃になると、親からヤギや牛を借りて、若者だけの集団を作り、狩りや闘いや生活の勉強をするそうです。彼らは脳科学に長けているわけでもないのに、昔から親と子、お互いにとって最も必要で、有益な選択を取ってきたことは驚愕です。


 

私たちはマサイ族ではありませんし、今の時代、子供を丁稚奉公に出すこともままなりません。ありのままの彼らを受け止めるしかありません。その際、感情を抑えられない場合は、お互いギャンギャン吠えて疲れるというのも一手、ワンワン泣くのも一手です。

その時忘れてはいけないのは、「きっと成長して、社会の中で生き生きと、様々な形で役に立つ人生を送る人になる」という信念です。子どもは授かりものではなく、預かりものだと松婆は思っています。いずれは社会にお返ししなければならない社会の財産です。

腹立つこともたくさんあるかもしれませんが、どうか宜しくお願いいたしますm( . . )m

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こんにちは。松婆です。

突然ですが、
「うんこ漢字ドリル」なるものをご存知ですか? 

3月に発売されて以来、漢字ドリルとしては、かなりの勢いで売れています。「ギョエッ?へへ~・・」と思い、早速敵情視察へ出向きました。学年ごとにドリルとして製本されています。

中身は、例えば「うんこという字は、横より縦に書いたほうがいい」「その冒険家はうんこを我慢して世界一周に出かけた」といった、もうバカバカしくてやってられないような、「うんこ」が必ず入った漢字の例文で満載です。


作者は「うんこ川柳」作家の男性です。※当方、うんこ川柳なるものがあることも今回知りました(汗)うんこが入った例文は、編集時、6学年分で5000文に及んだそうです。出版社社長は、勉強嫌いな人でも楽しく学んでもらいたかった、その一心で作りました、と言っています。作者と出版社とのドリル作りはゆうに2年を超えました。やっと出来上がったこの本は、既にSold out(売り切れ)続出です。余り期待は出来ませんが、漢字嫌いのお子さん、特に男子の受けはよいようですから、1冊ご検討されてもいいかもしれません。


 


 ここから子育て話もなんですが、子どもに何かを学ばせたい・理解させたい・身につけさせたいと思ったとき、単に伝えるだけでは、物理的に言葉が耳に入っただけで、大人が期待した効果は得られません。

 あまり感じられたことがないかもしれませんが、子どもは純粋であるがゆえに、辛辣で洞察力に長け、ものごとの核心、例えば、何が重要で宝物なのかといった真実を掘り当てることが上手です。「子どもだから・・」などといった大人の傲慢な目線で相対してはいけません。子どもは
が込んだものや心がこもったものが大好きです。何かを伝えるとき、家事のお願いをするときは、伝える事柄の必要性や、そうしなければならない理由や、家族としての協力や、あなたの力が必要なのだということをしっかりと表現しなければなりません。子どもの感性を甘く見てはいけません。子どもは素直なだけに、丁寧な応対に対しては、同じように丁寧に返してくれるはずです。注意するときですら、感情に任せて、顔も見ないで、ぶっきらぼうに、人格をおとしめるような言い方はしないように致しましょう。

 しかし、松婆は理解できます・・・腹の中では、重々自分の親としての未熟さを痛感していながらも、つい・・・といった親御さんの葛藤を。しかし、我々より子どものほうが明らかに進化しているのです。でなければ、人類の歴史はどこかで途絶えていたはずです。大人は人生の先輩ではあるが、人類学的には進歩した人間としてのこどもを、愛情と愛着と尊敬をもって見守って頂きたいと切望致します。言葉一つにも手間ひまかけて

m(. .)m  
                                   

 

最後に、再び「うんこ漢字ドリル」ですが(笑)、買って与えるだけではいけません。大人も一緒に笑う必要があります。一緒に感動し、失笑し、憤慨し、ご家庭の中でうんこ時間を

10分でいいですから作りましょう。尚、お子さんが嫌悪感を示された場合は、無理に購入されないようにしましょう。では、また。

 

 

 

 

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こんにちは。クローバー学舎の松婆です。本日のブログは前回の続きです。「ちょっと内容が堅すぎるんじゃない?」と塾長に苦情を言われましたが、めげません。やわらかいものばかりの世の中に一石を投じるクロ松を、ただのカタブツみたいに言うんじゃないよ。「硬派」とお呼び。ロックンロール!


1980年代(4555歳あたりの方々がチルドレンであった時代)→激動の世の中がやや沈静化した昭和後半期にあたります。社会が疲れてしまった訳ではないと思いますが、教育界には違う風が吹き込んできました。ブックオフのコマーシャルではありませんが、「ゆるくいこうぜ~」(笑)です。いじめ・不登校・校内暴力などが出没し始めてきた時代です。大学進学率は40%近くまで来ていました。

※前時代の「詰め込み教育」や「落ちこぼれ」を反省し、後の「ゆとり教育」につながる、人間性を重視した教育を行うことを目標とした指導要領が作られました。学習内容の削減、登校週五日制の実施について前向きに取り組んでいく姿勢が、教育界に生まれてきた時代です。

 

1990年代(3545歳あたりの方々がチルドレンであった時代)       →指導要領はゆるくなったものの、教育現場では、相変わらず、いじめ・不登校・校内暴力が頻発していました。④の時代で提唱された「人間性を重視した教育」の更なる実践のため、個性の尊重や生徒の自主性、体験的な学習を通して問題を解決する力を養う学習などを取り入れるために、指導内容は三割削減、授業時間数は小中ともに-70時間への動きが活発化した時代です。

※「体験的な学習を通して問題解決を図る力を養成する」、これは戦後間もない、日本中が戦争で疲弊していた時代での教育目標に近いものです。この目標自体は、教育の神髄のようなもので、そこに反する意見はないと思いますが、このころの塾現場は、かなりの緊張を強いられていました。指導内容の削減や時間数減少で、今後何が起こるのか、簡単に想像できました。そしてその想像は勿論当たりました。

それまでの高校進学に関するデータは、福岡では、学校も塾も、業者テストと言われていた、年4回程の学校実施の模試結果に頼っていました。従って、学校と塾との見解にズレは殆ど見られないものでした。ところが、業者テストは偏差値偏重の教育に拍車をかけるものと、廃止されてしまいました。塾では模試受験は普通に行われましたが、学校では廃止・・・廃止された初年度の、学校での進路面接は、口あんぐり、呆れてものが言えなかったことを覚えています。全体の中での成績資料がないために、志望校は驚くほど下げられました。この消極的選択は、学校側がデータ収集の必要性のために、何年かかかって、中学校でのテスト実施システムが確立されるまで続きました。


 

 ⑥2000年代(2035歳あたりの方々がチルドレンであった時代)         →ゆとり最盛期の時代です。校内暴力は確かに沈静化しました。この点では評価できます。なんとなくゆったりとしたムードは、これまでとは違った、他者を受け入れることができる、優しいこども作りに一役買ったと思います。

しかし、教育現場の実態を鑑みての教育改革ではありますが、この頃から政府が危惧し始めたことがあります。PISAと言われる国際的な生徒の学習到達度調査に於いて、日本の順位が急激に下がっていったことです。PISA2000年に始まり、3年毎に各国で実施されます。数学的部門、理科的部門、読解力部門でグレーディングされます。

日本のこれまでの順位は、1数学的部門、2理科的部門、3読解力部門の順で→

2000年:128位、2003年:6214位、2006年:10615位、2009年:958位、2012年:744位、2015年:528位 です。

日本政府としては、特に理系学力の低下は、そのまま国力低下につながるものとして大きな危惧を抱いていましたので、徐々に順位を上げてきていることに安堵しているかもしれません。但し、理系学力偏重の世の中は、クロ松はやや心配です。太平洋戦争前の、特に工学専攻の偏重教育には危ないものを感じています。理系も文系もバランスよく学習し、人間力を広げていってほしいものです。

 

 

5月の〆

昭和から平成までの教育界の変遷を追ってみました。ジジババ時代、パパママ時代、今のゆとりが終わった時代、それぞれの時代の子ども達は、それぞれの時代を背負っていることがよく判ります。三つ子の魂百までではありませんが、それぞれの時代を反映して、親子の中でも様々な違った見解を持っているかもしれません。何かの折にでも、キラキラ輝いてた時代のお話を、ご家庭でされてみるのも一興かもしれません。


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